世界的に有名なメガロポリスの中心に神聖不可侵の巨大な森がある。
その森にはその国の最高司祭が住んでいて、国民の安寧と安らぎを祈願している。
司祭は同時に世界最古の王家の末裔であり、世界で唯一の皇帝でもある。
伝説の3つの宝物は『神器』と呼ばれ、それぞれが霊的な古い聖所で固く守られ表にでることはない。
司祭の住む巨大都市そのものもその成立時において、
何重にも念入りにある呪術者が守りを固めた人工魔法防御都市である。
空前の規模で、もはやこれほどの術を施された街は術の発祥の国にさえないのだ。
というファンタジーがこの国の21世紀のリアル。
私ががセガにいた頃(1998年くらいかな)、当時の開発本部長の鈴木さんから、連絡を受けました。
“マイケルジャクソンがセガに対して怒っているようなので、事情を聞いてきてくれないか”
高校時代から、マイケルの大ファンで少しミーハーな自分は二つ返事で会いに行くことを約束しました。ニューヨークのあるホテルで会うことになり、少しどきどきしながらマイケルが泊まっているフロアに着くと、どうやらそのフロアにはマイケルしか泊まっていないようで、ホテルのスタッフではない、いかにもガードマンらしき人がフロアに立っていました。アポイントの件を話し、部屋まで通されると、いよいよマイケル登場。こちらは、うれしさも手伝ってにこやかに握手をしたものの、次の瞬間からマイケルは怒り出しました。
“セガはマイケルを使っていろんなゲームを作ると約束したのに、全然作らないのはどういうことなのか”
・・・・・“はめられた”と、思いました。
後から話を聞いたところ、どうやらセガが昔、マイケルとアーケードゲームを作った際に、色んなゲームの企画を約束していたようです。が、その後マイケルの奇行もあり、セガとしては彼を主役にしたゲームを作るという企画は無くなったのですが、マイケルサイドにはふらふらと色んなことを言ってことをうやむやにしていたのでした。
それに対し、マイケルは怒っていたのです。
自分の長年のヒーローから怒られて、汗は噴出し、頭がぐるぐるしながらも突発的に出てきたアイデアが、その時セガが作っていたスペースチャンネル5にマイケルをキャスティングするというものでした。マイケルに対して“実はセガはミュージカルのゲームを作っていて、エイリアンからダンスで世界を救うという内容なんだ。その中のとても重要な役割に登場してもらえないだろうか?”マイケルは大いに興味を示しました。当然、彼は主役を望んでいたのですが、今からゲームの主役のウララちゃんは変えられない旨を了解してもらい、その後ボイス取りなどマイケルに協力してもらわなくてはいけないことや、契約で問題にならないようにマイケルに契約の窓口の確認(なんと最終的にはマイケル本人にサインしてもらいました!)等、1時間から2時間、本人とミーティングをしました。
マイケルと話をしてホテルを出てすぐに、当時のセガの子会社スタジオのUGA代表の水口に電話をかけました。Space Michael
実は、以前にスペースチャンネル5にいろんな有名ダンサーや俳優を出す構想は、水口とよく話していました。
“スペースチャンネル5にマイケルを出してくれないか?面白いと思うんだけど”。
水口は、最初冗談だと思ったようですが事情を話すと、“OK、みんなに相談してみる”とのことでした。
結局現場も、水口がマイケル好きであったため、スペースマイケルなどのアイデアも出てきて、なんとかマイケルの出演が決定しました。
その後、いろいろすったもんだはあったものの、マイケル自身とても一生懸命取り組んでくれました。1つのセリフに対していくつものパターンを送ってくれたり、自ら私の携帯電話に出来具合を確認するほどでした。ゲーム内の声は、彼の本当の声です。スペースチャンネル5のスペースマイケル。おもしろいところと、かっこいいところと、水口やUGAのスタッフがうまくブレンドしたように思いますが、どうでしょうか。